日本は本当に格差社会なのか

格差を測る指標としてジニ係数がある。日本は0.38。0は全員が同じ所得で完全な平等、1は一人が全ての所得を独占する完全な不平等を意味する。日本はOECD38カ国中11位と高めの国、つまりどちらかというと不平等な国に位置する。

ジニ係数には問題がある。ジニ係数は大半の「普通の人たち」の所得のばらつきを測るには良いが、上位1%や0.1%を占める富裕層、超富裕層がそれ以外の人たちと比べて所得を得ているという点での格差を見るには適していない。

ある教授の見解では、日本は格差社会なのではなく、男性が一家を養う伝統的モデルが崩壊したことで、非正規労働者や非婚率の数が増加したことで「なし崩し的に」格差の広がった社会になったと見ている。

参考:https://gendai.media/articles/-/127778

ジニ係数が良ければ問題ないとは言い切れない。高齢化社会において、高齢者層への福祉の充実によりジニ係数は下がるが、代わりに労働者層の負担は増加するという問題がある。

参考:https://the-owner.jp/archives/5816

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